ごあいさつ

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ごあいさつ

私たち公益社団法人全国調理師養成施設協会は、1973年に産声を上げ、以来、関係法令等に基づき、学校教育を通じて、より質の高い調理師を養成することに努めて参りました。

昨今の調理師養成施設を取り巻く状況を見渡しますと、2015年度から「学校の自由裁量」を重視した改正調理師養成教育制度がスタートし、これに伴い、各校の独自性が進む反面、一定水準の質を担保し、かつ質の底上げを図ることが求められるようになりました。

また、2020年東京五輪・パラリンピックに向け、急増している外国人観光客を料理でもてなす役割を担う調理師は、単に美味しい日本食を提供するだけでなく、国際基準であるHACCPに基づく衛生管理の実行が義務づけられ、ハラールやベジタリアン等食習慣の異なる観光客への対応を意識することが、標準化されつつあります。

つまり、調理師に求められる資質は、これまで以上に多様化・複雑化してきており、質の高さに加え、意識の高い調理師の養成が急務となってきているのです。

このような状況の中、私たちは、調理師養成施設で学ぶ学生とその学生を指導する教職員のスキルアップ、レベルアップにつながる研鑽の場を提供することとし、この度、当協会の中に、「調理技術教育学会」を設立いたしました。

このように、学会設立の第一義的な目的は、調理師養成施設の教職員・学生の質向上のための環境整備にありますが、関連分野の研究者、教育者、技術者、学生等の関係各位に、是非積極的に加わっていただき、調理師養成施設関係者と相互に研鑽、交流、情報交換をしていただくことにより、その成果として、調理技術の発達、調理師養成教育の水準の向上のみならず、食文化の発展、飲食関連産業の振興等に寄与することをめざしております。

私たちは、本学会が関係各位の学術的拠点として認知されますよう、努力を重ねて参りますので、ご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。



調理技術教育学会
学会長 服部 幸應